我が家の自閉っ子のマリオ(現在は青年ですが)の成長と、自閉独特の面白?話をお送りします。現在、 管理人がマリオの恩師と一緒に「ハッピー・クローバー」という障がい児・者を応援する会を作りました。障がい児・者の余暇を広げるためにいろいろな事にチャレンジしていきたいと思ってます。先々はマリオも手伝ってくれるといいな~

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いよいよマリオの学園生活スタート!

昨日はその第一歩目の入学式でした。マリオは。。。ボイコット(汗

生徒に先生に父兄と、何十人もの人がひしめく、その雰囲気は、まだまだしんどかった
らしく、2Fの教室から降りてこようとはしませんでした。なんとか、新入生だけでの
記念写真はとりましたが、その後の新入生の歓迎食事会も、もちこんだ弁当を早弁して
早々に退散。まあ、ぼちぼちと慣れていくしかないかな。1年生のクラスは7人。でも、
みんな表情も明るく、いきいきとしているので、雰囲気もよく、のびのびとやれそうな
感じです。
 …というか、マリオが問題を引き起こす張本人になる候補No1なんですけどね。

そんなわけで、入学式はネタになることもなく終了。

ついで、本日は学園の指定の病院に、就学前の診断をうけにいきました。

元来この学園としては障害のタイプ・判定・特定化にはあまりこだわらず、それよりも
生徒個々の状況にあわせて教育していくという姿勢をとっているのですが、
  →過去ログ参照:【教育が意味するもの】
    
一方で生徒への医学的対処をきちんとしていくためにも、契約している臨床医の診断を
うけておく必要があるというわけなんです。

実は、マリオはいままでマリアンナのようなカウンセリングはうけてきましたが、こう
いった「診断」をうけることはしてきませんでした。それは、私ら自身これ以上に判定
をうけてどうこうしようとするものでも無かったから、あえて受ける必要を感じてこな
かったからです。

ただ、今までマリオとやってきて、自閉症児とのつきあい方もそこそこ分かってきたわ
けだし、ここでどんな判定結果がでても私達もゆるがないでしょうし、良い機会だとも
思っていました。

一方で、みなさんのブログなどを拝見するに、同じ自閉症でもいろんなタイプがあると
のことで、マリオがどんなタイプかも今回の診断の結果でわかるだろうと。


午後の遅くに帰宅するのを嫌うマリオですので、予約は朝9時のコース。通勤ラッシュ
があるので、家を6時45分に出発…それでも病院着いたのはぎりぎりでした。

マリオは別室で判定テスト。私達夫婦はカウンセラーと面談。その後、そのテスト結果
をうけて、先生からの説明をうけるという流れで診断はすすみました。

診断の結果は…「ひとことで言えば、まあ自閉症です」

なるほど、やっぱり。。。という感じ。

判定テストはWISCIIIというもの。言語性IQと動作性IQという2つの視点から、
知能をはかり、総合判定をする仕組みのようです。言語性IQというのは、知識や理解
そして記憶などの力を調べるもの。動作性IQは、パズルや迷路、画像などから全体を
みる力を調べるもののようです。マリオは動作性IQはそこそこで言語性IQが極端に
低いという結果でした。

「全IQの数値をみれば知的障害だが、動作性IQが高いということからそれではない」

「この結果をみると、アスペルガーではなく高機能自閉症ですね」


私は、アスペと高機能は同じようなものだと思ってたので、この言葉は意外だった。

先生の説明によると、高機能自閉症・アスペルガーは別のもので、高機能自閉症は上記
の動作性IQ>言語性IQの症状を示すとのことでした。アスペルガーはその逆で言語
性IQ>動作性IQ。症状も高機能とアスペは全く逆らしいのです。

アスペは言葉の上で障害はないか軽微。知能も高くぱっと見た目は障害と分かりにくい
子も多い。ただ、こだわりが強く注意の視点(着眼点)が変で、対人関係に問題がある
点では同じ。アスペは対人上は奇異に、高機能は孤立に向かうとのこと。

マリオは、アスペではなく高機能自閉症…それも、知障も若干入っている。

そういう診断結果だったわけです。

そして、今後のポイントとしては、一言でいえばソーシャルスキルを上げること。
それも「行動しよう」とする気持ち…「非言語ソーシャルスキル」と
それを「言葉」を通じて行う…「言語的ソーシャルスキル」という
両面でとらえることだとのことでした。

たとえば、

・朝あったら「挨拶をする」という、行動をおこそうとすること
・そしてそれを「おはようございます」という言葉にあらわすこと

・相手の気持ちをさっして、相手をいやな気持ちにさせないようにしようとすること
・相手の言葉の中から相手の気持ちを読み取ること


マリオの場合には、「対話」する中で、「正確」な言葉使いと、「適切」な発言を導く
ようにしていくと良いという話が先生からありました。

そのお話は、私達自身どちらかというと自然体で接してきただけに、殊更に意識した訳
でもなかったので、「なるほど…」と反省と納得をしつつも、少々難しいことにも感じ
ました。

そこで

「えっと先生、いままで私達はできるかぎりマリオに無理強いすることはせず、自然な
ままで接するようにしてきたのですが、これからはちょっと変えなきゃいけないのでしょ
うか?」


そう私が質問したところ、その言葉を半分さえぎるかのように先生が、

「まず、大事なことは、おおきな大方針を立てることです。
 それは【楽しいこと】、そして【わかること】


「たとえるなら、認知症の老人の話。往々にして晩御飯がおわった直後に、ご飯を食べ
たことを忘れたしまった人が、『ごはんはまだか?』と聞いてくることがあります。
そんなときに『ごはんはさっき食べたでしょ!』とするのは、間違いです」

「この場合は、『そうだね、ごはんにしようね』と返す。そうすれば、納得するでしょ
 そして、すぐにそのことを忘れてしまうから、それで良いんですよ」


結局は、やはり無理はさせちゃいけない、ということ、なんですね

ただし

「だからといって、【何もしない】ということではないですよ。そこは間違えちゃいけ
ない。課題はしっかりと意識してなきゃ為しえないのです。その上で【うまく導くこと】


この先生、なんともお話が好きな方でした。でも、すごく納得ができました。

そうこうしているうちに、戸の外からマリオの大きな声が

「なあ、まだなのか!?」

ふと時計をみると、時間はすでに12時。
マリオは外で1時間も待っていたのでした。

これはまずいと、面談はここで終了となりました。

マリオ:診断・自閉症。

ただ、その診断結果ではなく、その結果にあわせた「適切な方策」の方向性をきけたと
いう点で、とても意義ある診断でした
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コメント
この記事へのコメント
そうだったのか~!
大事なのは診断名ではなく、どうすればよりよい社会生活が営めるかということなのですね。
でも「うまく導くこと」って難しい!今でも試行錯誤の毎日です。
我が家のリョウヘイも高校生になって新しい養護学校に入りましたが、親のほうがいろいろと迷ってしまって・・・反省の日々です。
それにしてもアスペと高機能の違い、初めて知りました!そうだったのか~!(汗)
2006/04/17(月) 17:27 | URL | タケちゃん #oVnVW1HI[ 編集]
あれれ?
入学おめでとうございます。
すっごく行き届いた学校なのですね。

上に書かれていた“高機能自閉症”“アスペルガー障害”の定義、私がこっちの小児精神化医に聞いたものと違っていますね(^^;)。
私が聞いたところでは、
・“高機能~”とは、知的障害を伴わない(IQ70以上の)自閉症。
・“アスペ”は、幼児期に言語の発達に遅れの無かったタイプ(だから生育歴をとらないと診断できない)。
ということでした。

実際、うちの息子は言語優位の高機能君ですがアスペではありません。
だからどうってこともないでしょうが、こーゆーことに地域差があっては困りますね(^^;)。
2006/04/18(火) 05:36 | URL | まき菱 #7ASE7tC.[ 編集]
高機能自閉症とアスペルガーの定義って難しいですね。
未だによく分かりません。
うちの子もまだ軽度自閉症としか診断下っていませんし。
診断名は子供の成長と共にころころ変わるとも聞いています。
診断名にとらわれる事無く、子供の今の状態を見ながら適切な対処・・・言葉では簡単ですが、難しいですね。
2006/04/18(火) 09:50 | URL | 政道 #NUpTSsbk[ 編集]
ご入学おめでとうございます
診断は・・・
>「適切な方策」の方向性をきけた
そもそもココが目的のもののはずだと私も考えていました。
Hidekiさんが以前に『羅針盤』の記事を書いておられますが、この目的を達成させる方法は診断だけではないはずで、乳幼児期などのはやい時期にこの診断名をハッキリつけてしまう事については、良くも悪くもいろいろ考えさせられる事が多いです。
マリオ君家は本当に実に賢い親御さんがおそろいで・・・。マリオ君もルイージ君もお幸せだなぁ~と改めて思わされました。
ご入学おめでとうございます。
2006/04/18(火) 11:00 | URL | NANA #yJmgU7PM[ 編集]
わたしも、あれれ
高機能とアスペの違いは三歳の時点での言葉の有無だって聞いたんだけど。。
で、この二つが違うというのも聞いたことはない。
出発はそうであっても大きくなるとあまり変わりがないっていいますよ。
専門家によって話がずいぶん違うものですね。でも呼び名は違っても『自閉症』には間違いなし。。
その中で知的障害の有無、積極奇異、孤立、受動型って分けられるのでは。。。

申し遅れましたが、マリオ君入学おめでとうございます。
マリオ君のことだからマイペースの学校生活を送るんだろうな~
2006/04/18(火) 13:30 | URL | 馬場エマ #AUcwpENY[ 編集]
お仲間ですね!
やっぱり アラビア~ンは高機能なのですね~
TACOも知的はボーダー。

>適切な方策
 私もそれが聞きたいのですよ~!!!
TACOの担当医は 通級へ行って体験から学ぶしかないでしょう。
それ以上は何もありませんでした。
2006/04/18(火) 14:28 | URL | peco #6iLT5hs.[ 編集]
実際は、かなり難しい話です
> どうすればよりよい社会生活が営めるかということなのですね。

そうなんですよ、最終的には「良い人生」をすごしたと本人が思えるかどうか、なんですよね

> でも「うまく導くこと」って難しい!今でも試行錯誤の毎日です。

ほんと難しいです
押し付けるような形で教え込むことの方が簡単。また、何もしないで放置することにもなりがち。上手く導くって、実は一番難しいと思うのです
2006/04/18(火) 19:12 | URL | Hideki > たけちゃんさん #JalddpaA[ 編集]
いや、まき菱さんの説明と同じかも
・“高機能~”とは、知的障害を伴わない(IQ70以上の)自閉症。

・“アスペ”は、幼児期に言語の発達に遅れの無かったタイプ(だから生育歴をとらないと診断できない)。


あ、これは、私の聞いた話と同じです。ちょっと私の説明の仕方が悪かったですね。ただ、アスペの方の知能も概して高く、場合によっては110以上の、天才肌の人もいるらしいのです。

マリオは、ぎりぎり高機能の判定が出るか出ないか(というか、知的障害が少し併発しているといった方が正しい)、というわけなんですよ。

実は、もらった表は、「高機能自閉症」「アスペ」「注意欠陥他動性障害」の3つの症状比較がされているんです。

その中での、高機能とアスペの違いは
・音声での言語障害の有無(有が高機能)
・対人関係障害の方向(孤立が高機能、奇異がアスペ)
・不器用の有無(有がアスペ)
・言語性と動作性の優位(言<動が高機能、逆がアスペ)
・方向感覚(良いのが高機能)

という対比がなされています。

もちろん、これもきれいに分かれるわけではなく、あくまでも傾向値なんでしょうけどね
2006/04/18(火) 19:22 | URL | Hideki > まき菱さん #JalddpaA[ 編集]
たぶん、あまり気にしないが吉です
> 診断名は子供の成長と共にころころ変わるとも聞いています。

成長にともなって、消えていく(薄まっていく)こと・症状も多いですよね。

基本は、症候群という言葉で語られるように、症状に対するネーミングなので変化して当然なのかもしれません。

また、知能テストもちらと見たのですが、なんというか、ちょっと古いというか、いつの時代の問題だろう?という感じですので、細かな結果に固執してもしょうがないようにも感じました。

アンケートも「突然椅子の上に立って、その場で3回転することがある」というような、あまりにピンポイントな設問で、ちょっと困ってしまった
2006/04/18(火) 19:27 | URL | Hideki > 政道さん #JalddpaA[ 編集]
どうもありがとう!
> 乳幼児期などのはやい時期にこの診断名をハッキリつけてしまう事については、良くも悪くもいろいろ考えさせられる事が多いです

症状の特定が治療の原点ですので、これはこれで求める意義は分かるんです。

でも、原因も対処もまだはっきりとした正解が出ていない自閉症、あまりこまかく症例名にとらわれてしまい、大事なこと…子どもの心をはぐくむ、ということをなおざりにしちゃわないようにしなければいけないと思うのです。

とにかく、親が焦らないこと、必死になりすぎないこと、これが一番重要だと思っています
2006/04/18(火) 19:32 | URL | Hideki > NANAさん #JalddpaA[ 編集]
基本的には諸説あるようですね
正直いって、エマさんやくめくめさんのところのブログで、孤立型とか積極奇異型とかあると聞いていましたので、私もあれれ!?という感じがしました

> 専門家によって話がずいぶん違うものですね。でも呼び名は違っても『自閉症』には間違いなし。。

その先生も、この判別の部分はいろんな人がいろんな見方をしてる、というようなことを言ってました。

まさに、いま論議中、という感じなんでしょうね

ただ、おっしゃるように同じ自閉症、大きな対処のベクトルは違わないのだから、そこをしっかりと見極めていきたいと思っています。
2006/04/18(火) 19:36 | URL | Hideki > 馬場エマさん #JalddpaA[ 編集]
まあ、おもしろい奴ということで(汗
TACOの担当医は 通級へ行って体験から学ぶしかないでしょう。
それ以上は何もありませんでした


う~ん、ちょっとそれだけでおわっちゃ、寂しい気がしますね

体験から何を学ぶか?とか、その場合に気をつけていたいこととか、その後の経過で「こうなっていくとこうするという指針」とか、そんなガイドを示してくれてこそ、医者なんじゃないかと思うのだけどねぇ
2006/04/18(火) 19:40 | URL | Hideki > peco さん #JalddpaA[ 編集]
ピンポイント
>アンケートも「突然椅子の上に立って、その場で3回転することがある」というような、あまりにピンポイントな設問で、ちょっと困ってしまった

あっちゃー!長男が1年生の参観日にやりました。
椅子の上で「おかーさーん」と叫んでクルクルと・・・まさにピンポイントです。
うーんうーん、あの時一回だけだから、まぁいいかぁ。


診断名は病院によって違うようですね。
ひとりの子供の中にいろいろな要素が交じり合っていますし。

2006/04/19(水) 09:08 | URL | ちゅうママ #-[ 編集]
参考になりました
とても参考になる記事でした。
診断名って、あまり言いたがらないお医者さんや専門家もいますよね。
診断名にこだわるな、と。
でも、私は自分が無知だったこともあって「この子はいったい何なの?私の育て方のどこが悪かったの?」と泣き暮らしていましたから、診断とそれによる今後の療育の方向付けを示されたことには救われた思いがしました。

> 診断結果ではなく、その結果にあわせた「適切な方策」の方向性をきけたという点で、とても意義ある診断でした。

本当にその通りだと思います。
2006/04/19(水) 10:47 | URL | candy #-[ 編集]
あらま!
ピンポイントにヒットしちゃいましたね

でも、仰るように、マリオも「むかしこんな症状があったなぁ」というのが多かったです。

目線をあわさない、クレーンをする、等々。

でも、いまはそれも消えていますので、Noに○をうつことになりました。
2006/04/20(木) 00:21 | URL | Hideki > ちゅうママ さん #JalddpaA[ 編集]
自閉症は育て方のせいじゃない
自閉症は、自分(親)の育て方のせいだ、という思いは、多くの親御さんが、自分自身も周りからも責められることに思う。

その意味では「自閉症は育て方によって引き起こされるものではありません」「親の育て方が悪いのではない」という、診断をしてもらえることは、とてもとても大切なことに思う。

その意味では、診断も意義あることなんですよね。

2006/04/20(木) 00:24 | URL | Hideki > candy さん #JalddpaA[ 編集]
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