我が家の自閉っ子のマリオ(現在は青年ですが)の成長と、自閉独特の面白?話をお送りします。現在、 管理人がマリオの恩師と一緒に「ハッピー・クローバー」という障がい児・者を応援する会を作りました。障がい児・者の余暇を広げるためにいろいろな事にチャレンジしていきたいと思ってます。先々はマリオも手伝ってくれるといいな~

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ここ数日のニュースで、こんな見出しをよくみかけました
「体罰は教育か?戸塚ヨットスクール校長出所」
厳しいスパルタ教育…ま、端的にいえば体罰による矯正教育で死者2名・行方不明2者
をだして、傷害致死で実刑判決がおりた戸塚氏の刑期が満了し、出所したことに関する
記事でした。インタビューで「体罰は教育(の一部)です」と、相変わらず自説を説き
変わらぬ姿勢を示す姿がTVでながれていました。

ニュースというのは時代の流れを映す鏡という側面をもつので、なぜここで戸塚ヨット
スクールがこうも取り上げられるのか?ということを考えてみても、学級崩壊・不登校
・いじめなどの問題を、教育のあり方がいろいろ問われている中で、ひとつの問題定義
として、「体罰」を考えてみようということなんだろうなと思っています。
あらかじめ申し上げておきますが、私は「体罰はあくまでも暴力による罰を与えるもの」
と考えています。それを「教育」という言葉で包み隠して正当化してしまうのは、一番
まずい。そう思っています。

確かに、体罰によって矯正(というのもイヤな言葉ですが)された、良くなった子ども
もいるかもしれませんが、それはそんな暴力を上手く受け止め、処理できる力をその子
がたまたま持ち合わせていただけで、いつでも誰でもそれができるとは思えない。

つまり、私は基本的に体罰については全否定です。勿論、緊急事態というのはありうる。
だから、本当に緊急措置として止むに止まれぬ場合を除き、体罰はやっちゃいけない。
体罰は、該当する子に対して、「一生に一回だけ」は行っていい。だけど二回はダメだ。
私はそう考えています。

ただ、このあたりの体罰を含めた教育のあり方に関しては、最近いろんな先生のブログ
とかを拝見してても、様々な考え方があり、上の私の考え方についても賛否が分かれる
ものと思います。そして、今回はその是非について論じようというのじゃありません。

気になったのは、とあるニュース番組でこんなことをキャスターが言ってたのです。

「戸塚ヨットスクールには、実は自閉症の方もいたんです。当時は、自閉症についての
認知も理解もほとんどなく、問題児として入所したわけですが、自閉症は後天的なもの
ではないことを考えると、そこでの体罰は非常にまずいことだと思われる」

この話をきいて、その情景が目に浮かび、とても暗鬱な気持ちになりました。
自閉症児が、ヨットスクールで叱咤され、体罰をうけている姿を。そして、その後に、
その人がどうなったんだろう?と。

だから、「体罰は場合によっては行っても良い」と考える、世の中の先生方、親御さん、
その他の大人の方々に、ぜひお願いしたいことがあります。体罰の是非についてのお考
えについて、いまはどうこういうものではありません。ただ、こと自閉症という障害を
もっている子どもへの体罰がどういう意味をもつのか?という点だけは、理解して頂き
たいなと思うのです。

席に着かない、好き勝手に大声で話して落ち着かない、言うことを聞かない…

これら集団行動をする上での「問題行為」は、自閉症児によくみかけられるものです。
もちろん、全ての問題児が自閉症なわけはありません。ただ、その問題行動をおこす子
ども達の中には、自閉症児も少なからず含まれると思われるのです。特に、障害の軽い
子は一見普通の子どもと同じにみえるので、一番多く時間を共にすごしているであろう
親ですら、なかなか気がつかないといいます。

だから、体罰を与える事が可能な方(学校の先生とか)は、体罰を与えようとする前に、
少しだけでいいから自閉症の可能性を考えてみて欲しいのです。そして、自閉症とはど
んなものなのか?どう対処すればよいのか?ということを、しっかりと勉強・理解して
欲しいのです。

・自閉症は後天的なものではありません。
 …育て方が悪いから、そうなったわけではありません。

・自閉症は生まれつき、人との関わりが上手にできない人です。
 …だから、そんな人に暴力で締め付けても、ますます関わりが持てなくなります

・自閉症の方の多くは、「フラッシュバック」というものに悩まされます。
 …何年も、何十年も前にうけた記憶を、あたかもつい今あったことのように、鮮明に
  記憶しています。体の痛み、心の痛みを含め、自分自身にうけた傷を忘れることが
  できません。普通の人が忘れてしまう「痛み」を、延々と浴び続ける事になります。
  そんな子に、体罰を与えたらどうなるか…


根本的には、自閉症児にはNGで健常児にはOKというものではないし、そもそも体罰
そのものに私自身は反対なのは冒頭に述べたとおりです。
ただ、少なくとも個々の子どもの状況とその強さ・弱さを本当にしっかりみていくべきだ
ということは、誰しも異存がない点でしょう。
その意味でも自閉症をはじめとした「障害」への知識と理解を、
きちんとしておくべきだと思うのです。

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コメント
この記事へのコメント
久々コメントです
ご無沙汰しています。
今回の記事の内容ですが、サーコも体罰には反対派です。
幼い子供に対しては言葉では言う事をなかなか聞かない事が多々あります。
幼稚園の先生の中に、叩いたりする方もおられる事を聞くと「大人でも一回でこちらの言う事を聞いてくれる事は少ないのに、幼い子供なら尚更聞いてくれないよ!」と、情けなくなります。
特に自閉症の方は、皆さんより数倍敏感で繊細ですよね(生意気発言ですが、一応自閉症のお子さんを担任をしているので、そう感じます)
自閉症のお子さんだけでなく、全ての方に立ち止まって考える姿勢は大切な事ですよね。
Hidekiさんが仰られた「少なくとも個々の子どもの状況とその強さ・弱さを本当にしっかりみていくべきだということ」が教育にとって大切な事で見直すべきではないでしょうか?

いい話をありがとうございました。
(上手く気持ちが伝えきれなくて文章が変になりスミマセン)
2006/05/06(土) 23:01 | URL | サーコ #-[ 編集]
はじめまして
はじめまして新潟で小学校教諭をしていますmiyasyunです。
サーコ先生のところから飛んできました。
私もちょうど今日戸塚ヨットのことをブログにしました。
hidekiさんの意見に賛成ですね。
異論はありません。
付け加えるとするとよく聞く
「体罰をすると指導が入りやすい」
という体罰反対派(?)の意見です。
一時的に言うことを聞くこともあるでしょうが、
体罰をして言うことを聞いたとする
それは本当に入ったことになるのか?
人間として認め、信頼関係をもち
その上で指導されたのではなく
「暴力」に恐れ、言われる行動をしただけではないかと思うのです。

結局、「指導が入りやすい」と発言した時点で
「使いたい」という意図が見え隠れしますし、
そうした発言がニュースで報道されるにつけ、嫌悪感を感じるのでした。

追伸
私は今年初めて自閉症の子を担任しました。
その子は、人との付き合いがうまくいかなかったり、会話がうまく成立しなかったりします。
でもとても素直でいい子です。
まだまだ勉強不足ですので
たびたび訪問させてください!
2006/05/07(日) 22:58 | URL | miyasyun #TTcm5AT6[ 編集]
たしかに大人のほうが厄介かも
> 「大人でも一回でこちらの言う事を聞いてくれる事は少ないのに、幼い子供なら尚更聞いてくれないよ!」

たしかに大人でもなかなか聞きわけが無かったりして、しかも変なプライドもあったりすると大変ですね

> 自閉症のお子さんだけでなく、全ての方に立ち止まって考える姿勢は大切な事

そういって頂けるとうれしいです。よく「自分は叩くときはその子のことを良くみて叩いている」という言葉を聞きますが、ほんと?っと思っちゃったりします。

じつは、それは独りよがりの思い込みだったりしますからね。
2006/05/08(月) 18:57 | URL | Hideki > サーコさん #JalddpaA[ 編集]
はじめまして&コメントありがとです
ようこそです。これからもよろしくです。

> 「体罰をすると指導が入りやすい」
という体罰反対派(?)の意見です。


およ?反対派が指導が入りやすいっていってるの?ちょっと逆なようにも感じますが。

ただ、むりむり言うことを聞かせるということで、手っ取りはやいのは確かかもしれません。ただ、手っ取りはやいだけで、本当に理解させているかどうかは疑問だったりします

> その子は、人との付き合いがうまくいかなかったり、会話がうまく成立しなかったりします。

> でもとても素直でいい子です。


本当に自閉症児って、つきあうの大変だと感じます。手間もかかるし、お手数おかけしてると思うから、先生の皆さまには感謝しても足りません。

でも、おっしゃるように、根っこの部分は「素直」で「純真」なんですよ。かわいいところが、たくさんあります。

miyasyunさんに、言っていただくこの一言が、何よりもうれしいです。

*末筆ながら、これからもよろしくお願いします
2006/05/08(月) 19:05 | URL | Hideki > miyasyunさん #JalddpaA[ 編集]
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