我が家の自閉っ子のマリオ(現在は青年ですが)の成長と、自閉独特の面白?話をお送りします。現在、 管理人がマリオの恩師と一緒に「ハッピー・クローバー」という障がい児・者を応援する会を作りました。障がい児・者の余暇を広げるためにいろいろな事にチャレンジしていきたいと思ってます。先々はマリオも手伝ってくれるといいな~

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自閉症児のつねとして、意思表示がなかなかできない&思っていることが表にでない…
いまでこそ言葉になって少しづつ出てくるようになってきましたが、昔は皆目見当がつか
ないことが多く、それが更に次の混乱を招く、という悪循環を生んでいました。

だからかもしれませんが、子供の頃のマリオのちょっとした意思表示をみせた事は、親に
とって忘れられないない出来事になったりします。

まずは、マリオ3~4歳の頃
[初めて喜んだプレゼント]

 ↓(続きはこちら)
その日、仕事が早くおわった私は、帰り道に途中下車して、おもちゃ売り場にいきました。
別に目的があったわけではなく、ちょっとTVゲームソフトをぶらぶらみて回っただけ。
で、ふっと目にとまったものがありました。
それが、「トミカタウン」 http://store.yahoo.co.jp/bellhouse/tomica-1.html

男の子だから、っという訳だからじゃないでしょうが、我が家にはもらったものも含め、
ミニカーが結構ありました。

(そっか、車だけでじゃなく、街もあると、楽しいだろな)

そう思って、その中で価格も大きさも手ごろな「ローソン」を買って帰りました。

「マリオ~、おみやげだよ~」…と家に帰ったものの、私自身はまたいつものように余り
反応しないんだろうなという覚悟はしてました。案の定マリオはしらん顔。そしてカリン
がかわりに受け取って、袋から取り出したところカリンが叫び声をあげたんです。
「お~!!、マリオ!マリオ!、ほら!パパが買ってきてくれよ!!」
そのとき、カリンの手にあるローソンを見つけたときのマリオの反応はいままでにないものでした。
声こそは上げませんでしたが、一目みるとガバっとそれを手にとり、
一瞬クルっとカリンのほうを振り返りました。
目が、何かを訴えています。

そう、「どうだ~! 買ってもらったんだぜ~」っと、あたかも言ってるよう。

そのままおもむろに箱をあけ、中身を全部出しはじめました。基本的には出来合いのもの、
ちょっとシールを貼るところがあったので、それを私がはってあげると、すぐに完成。
それを、マリオはず~~~っと寝そべったままいつまでも眺めてました。店長役の人形が
1体はいっていたので、その人形を店の前に立てたり、店の中にいれたり、とかしながら。
ねるときも、そのまま寝室までもっていった。

カリンに話をきいたところ、近所のお友達の家にこのシリーズがあって、このローソンで
ずっと遊んでいたらしい。で、その友達と取り合いになって、まあ当たり前だけど負けて
とられてしまったとか。マリオはそれがほしくて、何度もチャレンジしたが結局手にでき
なかったらしい。そもそもその子の持ち物なのでカリンも何もいえず終い。
だから、欲しくて仕方ないものを手に入れたときの喜びが、全身からあふれてきた様なん
です。もちろん、マリオがそこまでそんな反応をしたのははじめて。

それ以降、ことある度に買ってかえったので、我が家の子供部屋に一大トミカタウンができあ
がるのに大して時間はかかりませんでした(汗


[海への忘れ物]

マリオ6歳の夏、当時は横浜(といっても若葉区という新興住宅街)にすんでいたので、
よく休みの日には湘南の海や、丹沢の山奥…ちょっと足を伸ばして富士山等にドライブに
いってました。

その日も、湘南の茅ヶ崎の浜辺の公園で、昼過ぎ頃から遊んでいました。遊ぶといっても
マリオを中心に行動し、マリオの後を私とカリンとルィージがついていくという感じです。
その公園は、変わり自転車とかをレンタルしたり、またちょっとした乗り物とかもある、
遊園地とまではいえないが、なかなかいろいろ趣向をこらした公園でした。
アスレチック好きだったマリオは、そこの遊具をいろいろとまわるのが常だったんです。
ただ、よ~く遊んでるなぁと思ったら、すぐ飽きていつのまにかどこかにいっちゃうことが多く、しかも何故か走って移動する。
そのたびに見失わないようにしてなきゃいけませんでした
(まあ、それでも一目散に彼方に走り去った昔とは雲泥の差があるんですが)
で、ルィージはルィージで、遊び足りないこともあったりして、
2人で各々別個にみたりする事も多かったわけなんです。

そんな中、ふっと目を放した隙に、マリオの姿を見かけなくなったんです。
(おや?、あっちの木の茂みの影に走っていったから、あの角にいるのかな?)
いつもは大体すぐ見つかるので、さして気にもとめずちょっと小走りで移動する。
・・・だけど、いない!??

そこに、カリンがルィージの手をひいてやってきました。
「(私)マリオみなかった?」「(カ)いや。。。いないよ~」
むむむ。。。どこへいった??

ちょっと、いやな胸騒ぎがする。そんな思いをかき消しつつ、マリオがいつもならいそう
な場所や遊具をひととおり見て回る。・・・だけど、やっぱりいない。

カリンも汗びっしょりになって、マリオを探す。
「駐車場にもどったかも?」・・・だめだ、いない。

むむむ。。。

と思ったら、ちょっと先に見覚えのある青い服。(マリオだ!)
「マリオ~!」一目散にかけよって、つかまえる。「どこにいってたんだよ~探したよ」
ふと気がつくと、服がびしょ濡れ…。そして、なんと裸足!?
あのビーチサンダルは?マリオのお気に入りのビーサンはどこだ?
周りをみまわすも、無い。「マリオ~、サンダルは…?」…まぁ、返事はない。

う~ん、まあ仕方ない。少々僕らも疲れたし、もう帰ろうか?
マリオも興奮して疲れてるだろうし。

そこで、マリオを私がおんぶしてそのまま駐車場まで戻り、
荷物をしまって自動車のエンジンをかけて駐車場を出ました。
すると、突然マリオが騒ぎ出しました。
「うわ~ん」…なぜ泣く??
だめだ、はやく家へ帰ろう。
ちょっとイラつきつつ、そう思った私は車のアクセルを踏みました。

その公園は、国道134号線をはさんで、すぐ向こうは湘南の海でした。
駐車場からまっすぐ134号線にでて、海を正面にみた信号を左に折れる。
するとマリオのパニックは一気にヒートアップするんです。
なんか、外をみてわんわん泣く・騒ぐ。
「だめ~~、いや~~」

なんなんだ~いったい?外になんかあるんか?どこかへいきたいんか?

カリンも「海にいきたいのかな?たしかに今日は海にいってないし…」
いつもは、公園で散々遊んだあと、134号線の信号をわたり、
海の波打ち際であそんで帰るのがパターンでした。
だけど、サンダルなくした今、車どおりの多い134号わたって海なんかいけないよ。。。

「マリオがいつもいく海のほうをみて泣いてる。やっぱりなんかあるんだよ」
とカリン。
たしかに、マリオはずっと自動車の後ろをみて泣いている。

そんな私の脳裏に、ひょっとしたら??という思いが浮かびました。でも、…まさか、ね??
急遽、すぐわき道に入り、ぐるっとまわってもう一回公園の駐車場の裏に車をむけました。
そして、その路傍に車をとめ、私だけ降りていつもの海に向かいました。

134号線の信号をわたり松林をぬけると、真っ青な湘南の海が目の前に開けます。
私もこの風景は結構好きでした。
もう夏にさしかかっていたけど、その日は珍しく人影は結構まばらでした。
で、波うち際にむかって砂浜を歩いていくと、目線の隅に妙に気になるものをみつけたんです。
…それは太陽の日差しをうけ、最初真っ白に輝いているだけだったんですが、近づくにつれその形が
はっきりとしてきました。それは、砂浜のど真ん中に、きちんと揃えて脱いである子供用
のビーチサンダルでした。しかも、その尾のところにはマリオの名前が。。。

マリオは、あの一瞬の迷子の間に、公園をぬけ、車どおりの多い134号線をわたり、
サンダルをここに脱いで海で遊んでいたんです。
で、濡れてしまって裸足で歩いてかえってきたのでしょう。
マリオが騒いだのは、ここにビーチサンダルを忘れたという事を訴えたかったんです。

にしても、あの広い砂浜で、マリオのビーチサンダルをよく見つけられたもんだ。。。
めぐり合わせ??マリオの思いがひきよせた??
不思議な気持ちになりつつも、車にもどり、マリオにサンダルをみせて
「ほらマリオ、サンダルをみつけてきたよ~」というと、返事すらしませんでしたが、
もうそのあとは泣き叫ぶことは一切ありませんでした。


[マルエツで会える]

長くなっちゃったけど、まあ、許してください、m(_ _)m
この頃のマリオの思い出として、もうひとつ

ある休日の日、カリンが新しくできたマルエツにいってみたいと言い出しました。
まあ、買い物といってもマリオがふらふらを売り場を探索するので、ゆっくりと見て回る
ことなんてできないのですが、それでも新しいお店なんでいってみようという事になって
行ってみることになりました。結構、うずたかく品物がつまれて、マリオにとってはかく
れんぼ感覚、予想どおりというかフラフラとそこいらを歩き回りはじめました。

こういうときは、マリオの姿を追いつつも、大体の行く先を頭の中に描きつつ、その一瞬
のあいだに商品をみるというのが、われわれが長年身につけたテクニックでしたw。
(それを過信する余り、上の「海」では迷子にさせちゃったわけですが…)

で、おもちゃコーナーにさしかかったとき、マリオの足が止まりました。
そう、そこには新発売された「NINTENDO64」がおいてあったのです。
我が家はTVゲーム好きなんですが、当時はスーファミとSSは持っていたのですが、
64は私が欲しいソフトがないという事もあり、購入検討対象には入っていませんでした。
 …64の目玉ソフトは、「スーパーマリオ64」。
  そう、マリオが立体空間を飛んだり走り回ったりするゲームでした。

マリオは一目見て、釘づけ状態。

当時の64体験コーナーは、どこも子供達が列をなして順番待ちをしており、そこも例外
なく子供の列ができていました。でも、マリオがその列に並ぶことはありません。ただ遠
巻きにじーっとみているだけでした。

このマルエツのゲームコーナーは、その日はあまりお客さんがいませんでした。
だからかもしれません。その64体験コーナーの子供の列が一瞬とぎれたんです。
64ゲームをやっていたその子はずいぶんと長い間やっていました。
マリオは、そのすぐ後ろから、覗き込んでいる感じまで接近。
ふと、その子がマリオに気づき、気を利かせたのかおもむろにマリオにコントローラーを
渡そうとしました。(マリオ、大ちゃーんす!)

でも、なんとマリオはその場からダッシュで逃げw 
・・・結局その子は、またそのままやり続けました

そうこうしてるうちに、カリンの買い物がすみ、ご飯をたべておうちに帰ろうという事に
なりました。「マリオ~かえるよ~」散々みて堪能したのか、マリオも素直についてきま
した。

その夜のことです。
当時マリオはチラシの裏(といっても最近はないから、カリンの実家
からいらない紙をもらっていた)にお絵かきするのがすきでした。
よく、クマのプーさんの1シーンに出てくるマークをかきなぐったりしていました。

ところが、その日の夜に書いたのは。。。

   なんかの街、のような迷路のような。。。
   その中のひときわでっかい建物の屋上には、「半月」のマーク
     …そして、その上に「64がかえる!マルエツでかえる!」

そっかぁ、そんなに64が気に入ってたのかぁ

じつは、その数ヶ月後、私は転職してUターンすることになる。だから、このマルエツに
行ったのは後にも先にもこの1回だけになってしまった。
でも、行きたかったんだよね。

その後、すぐにNINTENDO64とマリオ64を買ってあげたわけなんですが、
天才的に使いこなして、近所の子供達(ルィージの友達連中)の尊敬のまなざしをうけた
のは、もうちょい先の話になります。

マリオが示した意思表示のなかでも、この3つのことは私が今でもよく覚えていることなんです
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コメント
この記事へのコメント
Hidekiさん、こんなにはっきりと記憶に残っているなんてすごいですね
(旅行のお話も鮮明ですごいけど。)
それだけマリオ君の顕著な反応、嬉しかったんですね。
海のお話ですが、
ビーチサンダルの場所が分かったのも、
マリオ君の持つある種の才能なんじゃないでしょうか?
2005/10/09(日) 03:11 | URL | るぅ #-[ 編集]
丁度最近、わが子からの意思表示について考えていたので、まさにグッドタイミングなお話でした。
こちらのことがわかるようになっても、子供の方からの意思が理解できないことは、辛いものがありますものね。
言葉が出ないときってどのようにしていましたか?
カードを使ったりしたんでしょうか?
何か工夫などありましたら是非お聞かせください。
2005/10/10(月) 07:11 | URL | まちゃ #JalddpaA[ 編集]
コメントありがとう!
> るぅさん

そのときの場面(映像?)と感情(気持ち)がセットになって、
結構鮮明に覚えていることってあります。
その場面がうかぶと、一緒に気持ちまでうかんできて、
連鎖的にそのときに言ったことも思い出したりします

ほんと、うれしかったんですよ

サンダルは、まあ海にむけてまっすぐ一直線上にあったので
見つけられたのは当然といえば当然なんかもしれませんが、
サンダルとわかるずっと前に、妙に惹かれてたんです
マリオの特殊な才能(?)かもね

> まちゃ さん

うちは、何もしてないです(汗
カードとかは最近よく使うご家庭があるといいますね
映画「マラソン」でもお母さんがやってたし。
当時はそんなカードという存在も知らなかったし、
その後カードをつかった療育というものをネットで知りましたが、
結局つかいませんでした。

なんかね。。。
「カード」という手法に振り回されてしまいそうで(汗
要は使い方次第だと思うんですが、
以前にブログに書いた「声かけ」と同じく、カードも無理強いしそうでイヤだったんです。

だから、ぼくらのやった方法は、
とにかくマリオから出てくる、ちょっとした仕草・シグナル・反応を見逃さないようにする
ということだけなんです。
そのシグナルは、とても微かなものが多く、また忙しいと後回しにしてしまいがちな些細なものだったりする
でも、そんなシグナルが、自閉症児と親との絆をつむぐ貴重な第一歩だと思うんです。
それができていてこそ、
カードとか、その他のいろんなツールが、初めて生きてくるんだと思うなぁ

そんな感じでしたから、
今回の話のような、明確な意思表示がとてもうれしかったんですね
2005/10/10(月) 14:00 | URL | Hideki #JalddpaA[ 編集]
うぎゃぁぁーーーーっ・・・・

その些細な意思表示のサインを見逃しまくってきたワタクシ・・・

反省ザル状態で読ましていただきましたでしゅ・・うるる。
2005/10/11(火) 09:00 | URL | くめくめ。 #SFo5/nok[ 編集]
> くめ さん

何をおっしゃいますおさん
うちらだって、シグナル見逃しまくりですよ

とくに、この頃はホントに手探りでしたし。

でも、良い人がまわりに多かったのが何よりも救いでした。
当時のアパートの隣人たちもマリオの障害を理解してくれて、
そこの子たちも自然体でかかわってくれました

2005/10/11(火) 19:33 | URL | Hideki #JalddpaA[ 編集]
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