我が家の自閉っ子のマリオ(現在は青年ですが)の成長と、自閉独特の面白?話をお送りします。現在、 管理人がマリオの恩師と一緒に「ハッピー・クローバー」という障がい児・者を応援する会を作りました。障がい児・者の余暇を広げるためにいろいろな事にチャレンジしていきたいと思ってます。先々はマリオも手伝ってくれるといいな~

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
色々と温かいコメントをいただき、本当にありがとうございました。
さて、ちょっと閑話休題、ルィージ(現在小学校6年生)の話です。
じつは、最近とあるブログで興味深い話をみつけました。
「道草学習のすすめ」
http://blog.livedoor.jp/yoursong2005/

そこの12月9日の記事に、計算はできるのだけど文章題がちょっと
という子どもは、じつは「考える方法」を習ってないからできない
という話がのってました
http://blog.livedoor.jp/yoursong2005/archives/50236861.html

そんな、考える学習について、つづきはこちらへ↓



そこでの内容をちょっと引用すると、

その現象面だけを見て、指導者は錯覚してしまうのです。
「考える過程」=「式」と勘違いしてしまい、あげくのはてに、子どもに要求します。
「まず、式を立てましょう!」と。
だけど、ちがうのです。「まず式を立てよう」というのは、明らかに見当違いの指導です。
・・・
その方法とは、
絵を描いて、文章題を解かせることです。
それもただの文章題ではありません。
子どもが興味をひくような楽しい内容で、しかもイメージを喚起しやすく
じつはいろいろな考え方が身につくように仕組まれていて
始めから何算で解くか、まったくわからない文章題。
このような文章題こそ、子どもの頭の中の状態をありのまま映し出してくれるのです。


実はルィージ、ぶっちゃけテストの点数はお世辞にも良いとは言えない(>_<)。
その中でも算数はまあ得意なんだけど、以前文章問題が苦手といってた。

う~む、ひょっとしたらルィージも考える方法がわかってないのかも…
よし、試しにやってみよう!

そう思って、早速そこに紹介されていた文章問題をみてみる

僕、アリのハッピー。
我が家の初詣は、毎年、近くのアナゴ神社と決まっている。
なかでも楽しみなのは、おみくじとお賽銭。
お賽銭は、十分ご縁がありますように、と毎年15円入れているんだよ。
ところで、アナゴ神社の階段は、全部で300段あるんだけど、
朝の7時半に登り始めて、40分かかって126段登ったところで、
もう息が切れちゃって・・・。ここで、10分の休憩だ。
それから、残りの石段を1分間で3段ずつ登ったんだ。
さて、僕たちは何時何分に着いたのだろう。


なるほど、確かに楽しげ。しかも、ぱっと見た感じ、いろんな数字が
入り組んでて、簡単には解けそうもない。

文章問題は、その中に出てくる数字を適当に割ったり足したりすれば、
なんとなく答えがでちゃうものが多かったりする。
だけど、この問題は解くには無駄な錯乱情報も入ってる。
よく問題を理解しないと、その錯乱情報に混乱しちゃう。
(こういう無駄な情報は、今まではタブーだった気がする)

しかも、解き方がすぐに見えない。
よくあるのは、計算式が最初にあって(3×5=15)、
それをただ単純に文章に置き換えただけのものが多い
(一度に3個荷物を積めるトラックが5台あります。全部でいくつ積めるでしょう)
こういう問題だと、荷物もトラックもどうでもよくって、掛け算という
答えだけが先に見えてしまう。

さあ、ルィージはこの問題を解けるだろうか??
 …あぁ、「絵を描かせる」とあるな。
  じゃあ、それがしやすいようにパワーポイントにしてやろう。
  ついでにアリンコの絵もつけてやれ



まず何も言わずにやらせてみて、きっとルィージは分からなくなるだろうから、
そのときに絵を描きながら、解き方を導いてあげればいいか

で、ある日、ちょっとヒマそうにしてるルィージに
「ちょっと、この問題やってみな」と紙を手渡してみた。
しかしルィージ、興味もなさ気に「うーん。。。やだ」とにべもない
そこで、無理やりやらせるものでもないし、今回はモノで釣ることにする
「これ正解したら、遊戯王カード1パック買ってやるぜ!」

もう効果てきめん、「よーし」と目の色が変わる。
(…おーい、いつもそんな感じで、宿題にとりくんでくれよ~)

「えっと、なになに?、ハッピー?。。。変なの」
ぶつぶつ言いながら、問題を読みながら、ふとこんな言葉を漏らしたのです。

「え~っと…残りを1分間で3段づつ?。。。おっそいな~
この一言に、私は思わずハッとしました。
確かに、1分間で3段しか登らないというのは遅い。
そこで、すかさず
「だって、ほら。アリンコだろ?。階段登るのも時間かかるのさ」
「おっ、なるほど~」
ルイージは素直に納得して、そのまま計算している。

実は、私自身、1分間で3段しか登らないという設定に、遅いとか早い
とかいう感覚に気がつかなかったのです。

実際に、アリが石段を登る速度なんて測ったことなんかないが、人間が
登る速度よりは遅いだろう。チョロチョロと蛇行もするから、最短距離
を進めないかもしれない。

そんな細かなリアリティにまで、設定が及んでいる問題だったんだ!

そして、感覚的にその設定にまでイマジネーションができたルイージを
ちょっと見直したんです。何も考えずに問題を解いたら、この1分間で
3段という速度への、感覚的な遅さに気がつかない。

  ちょっと話がそれますが、グロービスというビジネススクールでは
  ケースリーディングという実際の企業の事例から、各々の課題局面
  にどうしたら良いか?を学ぶという手法をとってますが、所詮は
  読み物的な「ケーススタディ」となりがちです。
  ところが、そこのある講師が、「これらのケースを、どこまで
  リアルにかんじられるか?ドキドキや苦悩までイメージできるか?
  それが体に感じられるようにならない限り、頭で分かっただけではダメだ」

  といってました。

情景をイメージできるか?感情までイマジネーション豊かに思いうかべられるか?
これが結構大事な点なのかもしれない。

  なぜ賽銭は15円なのか?…十分ご縁だから。うむ、げんを担ぐ奴なんだな
  初詣のおみくじを楽しみにして、朝も早くから一生懸命登ったんだね。

「一度に3個荷物を積めるトラックが5台あります。全部でいくつ積めるでしょう」
 …こんな問題では、普通は情景も気持ちも浮かぶはずもないわな。

等々ということをあれこれ思ってたら、突然「できたよ。9時18分じゃない?」
とルィージが言って来た。
(なに?できたのか?)

実は、私も計算してないので、答えが合ってるかどうか分からない(汗
でも何くわぬ顔で
「ほうほう。どうやってその答えだしたの?」と聞くと、たどたどしく説明をはじめる。

「えっとね。まず300段から126段をひいて残りの階段の数を出す
でしょ。んで、それを3で割って、それから、どうしたんだっけ。
…えっと、途中まできたときにかかった時間が40分だから7時半に
足して、そこから休憩した10分と、残りにかかった時間を足して…」

絵は描いてない。だが計算式が、横にかいてある。
話を聞きながら私自身整理して計算してみると。。。正解だった。

「やっりぃ~」(ちょっと自慢げなルィージ)
「へー、良くできたじゃん!!」と頭をぐしゃぐしゃと押さえ込んでやりました

もしかしたら、実は小6にはそんなに難しくない問題なのかもしんない。
だけど、私自身素直にうれしかった。
正解したことももちろんそうだし、ちょっとしたイマジネーションができて、
感覚的な疑問をもてたことがうれしい。
ちょっと親バカかもしんないが、うれしいもんはうれしいのだw

今後も、随時新しい文章問題をつくってアップしていくということなので、
また、プリントアウトしてルィージにやらせてみようと思う。
今度は、画をかかせてみて。
もし小学生をおもちの方がいたら、試しにやらせてみるのも良いかも。

・・・
以前もご紹介した、校長先生のブログで「考える技術を学ぶ授業 学ぶ楽しさのある授業」
http://blog.livedoor.jp/princip/archives/50306410.html
という記事の中で、考える技術を学ぶ授業としてディベートを挙げて
られました。私はディベートのような真正面からテーマにした学習方法
も「考える技術」を学ぶ授業としてとても有効だと思います。

ただ、それだけじゃなく、普段の算数や国語といった勉強の中でも、
やり方の工夫をすれば、普段から考える技術を学ぶ方法があるんだな、
と思った次第です


■■■
いま私は出張中なので、今日の様子はわかりませんが、マリオは
壁のことは言わなくなりました。とはいっても、多分まだ心の中では
くすぶってるとは思うけど。表に出て、雪をさわったり近くのCVSに
お出かけしたりするようになったようです。
少しづつ、変化がでてきたのかもしれない。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
「考える技術を学ぶ授業 学ぶ楽しさのある授業」
このテーマには、私もとても興味があります。

ところで、“ディベート”について取り上げていらっしゃいますが

少し教えていただけますか?

私自身は、昭和30年代生まれで、薬学の単科大学出身なので

当然学校では、そのような形の話し合いを教えていただいた覚えはありません。

私のイメージする“話し合い”と“ディベート”とは当然違うような気がするので

よろしければ“ディベート”について、きちんと整理して教えていただけませんか?

ひとつのテーマについて、自分の意見を伝えあうだけではなく

相手を説得するものなのか、
違いは違いと認めた上で、新しい方向性を見出す手段なのか…?

教育問題には、とても関心があり
ご紹介の記事も、興味深く読んできました。

(さて、マリオくんも、思ったより早く立ち直れる力が
育っていらっしゃるのかもしれませんね…)
2005/12/16(金) 10:33 | URL | TOMOはは #-[ 編集]
うちのも
こんにちは。うちの長男も、算数の文章題で「まさお君は貯金を10万円持っています。」というところで、「うわぁ~、この子はかなり金持ちだなぁ。10万円はすごいなぁ。」と言い続けながら問題を解いていたそうです。友達の家でやっていたので、そのお母さんが大うけして教えてくれました。
2005/12/16(金) 12:55 | URL | ワタナベ #-[ 編集]
Hidekiさん、はじめまして!

TBおよび、私の問題を実際に試して頂きまして、本当にありがとうございます!!

>「やっりぃ~」(ちょっと自慢げなルィージ)
「へー、良くできたじゃん!!」と頭をぐしゃぐしゃと押さえ込んでやりました。

私もメチャクチャ嬉しいです。(^^)

だけど、絵を描かなくて計算式が出たなんてすごいですね。
まだまだ余裕がありますね。これから、難易度を変えていろいろ出題する予定ですので、また挑戦してみてくださいね。
ルィージ君、がんばれ!!
2005/12/16(金) 22:59 | URL | こだま #-[ 編集]
ディベート
私も同じような生まれなので(汗、実際に学校でディベート
をやったことはありません。

ということで、間違いがないよう、まずググってみました
「日本ディベート協会」
http://www.kt.rim.or.jp/~jda/
「全国教室ディベート連盟」
http://nade.jp/

基本的に、ある共有できるテーマについて、対立2派に
分かれてお互いにその論拠を示しあうもののようです。
それを審判役がジャッジして、どちらを支持するか結論を
つけることも特徴的です。
(そういえば、そんなTV番組が昔あったような)

実際の話し合いの場合には、お互いの接点から新しい方向を
みつけることは大切ですが、どうもディベートではそれは
基本的には望ましくなさそうです。むしろ、論点を曖昧に
する可能性(前提を変えたりとか)があり、どちらが優位か
みわけがつかなくなる。

昔のとある宗教団体の広報のTVでの舌戦でディベートが有名になったため、
ああいえばこういうといった口だけで相手をねじふせる的な印象をもたれて、
嫌悪感をもつ人も少なからずいると思いますが、
自分の意見の理由や客観性、論理性をどう高めて、
その意思を相手にどうわかりやすく伝えていくか
そして相手の意見をどこまで冷静に受け止めるか
というスキルを磨くには良い方法だろうと思います。

個人的には、勝ち負けをはっきりさせるところが特徴なだけに
あまりその勝ち負けという「結果」だけにこだわらないような
導きが重要だと思います。

大事なのは、結果ではなくその「過程」だと思うから。

*お気遣い、ありがとうございます。
 マリオは心の底で学校のことは気にはなってるようですが
 まあ、まだまだですね。
2005/12/17(土) 00:07 | URL | Hideki > TOMOはは さん #JalddpaA[ 編集]
ようこそ、いらっしゃいませ
ワタナベさん、こちらでは初めましてですね。
とりとめもないことを書き綴るブログですが、
これからもよろしくおねがいします

> 「うわぁ~、この子はかなり金持ちだなぁ。10万円はすごいなぁ。」

ははは、いいですね~
こういうイマジネーションは大事にしてあげたいですね
まあ、あまり四方八方に発想(妄想?)がとんで、
問題に手がつけられなくなるとまずいかもですが

ただ、与えられたものを淡々と解くよりも、
あれ?っと思う、気づきがあったほうが、
新しい発想への源になるように思うのです
2005/12/17(土) 00:18 | URL | Hideki > ワタナベ さん #JalddpaA[ 編集]
コメントありがとうございます
こだまさん、はじめまして。
そして、ようこそいらっしゃいませです。

かねてより、こだまさんの着眼点、鋭くかつシンプルな主張、
そしてその論拠の組み方について、
只者でない方と、一目おいてました。

また、今回実際に問題をやってみて、思わぬ気づきもあった次第です。

ホント、学習は「量より質」ですね。つくづく実感します。

これからも、期待しております。よろしくお願いします。

> ルィージ君、がんばれ!!

そうだぞ!ルィージがんばれ!!
(ナルトのゲームにかける情熱の1割でもいいから、注いでみろ ^-^;;)

2005/12/17(土) 00:26 | URL | Hideki > こだま さん #JalddpaA[ 編集]
・・・・・・・。
「この問題できるか?」
と、ハッピーの問題をやらされた私って・・・一体・・・i-232

算数は得意だったんだぞ~!コラーッi-199
2005/12/17(土) 12:24 | URL | かりん #nlnTgiQk[ 編集]
このことは
解いている途中で、

「あれ~~~~??」
「ん~~~~??」

という、うめき声がしばしば聞こえてきたのは、
内緒にしておいてあげよう(笑

かりんも、子どものときに「文章題は絵をかいて解け」と
教わったみたいです(近所のお姉さんの家庭教師先生に)。
2005/12/17(土) 12:54 | URL | Hideki > かりんさん #JalddpaA[ 編集]
すごく共感してしまいました。
こんばんは、ノジ母です。

今回のお話、ものすごく共感してしまいました。
なぜなら、私自身が文章題がまったくできない子供だったので。。。「絵を描いて考えよう!解けなくてもいいよ」なんて言ってくれる人、残念ながら、私の周りにはいなかったなあ。。。なんてボヤいてしましました。

とにかく算数が分からなくて、登校拒否までやってしまったもんで(理由はそれだけではないですが(汗 )、親はかなり悩んだようです。
私の両親はこの記事を読んでも、なかなか理解してくれない人種な気がします。

ノジやアールにもそして私自身も、
ぜひ挑戦してみようと思いました。

いつもいいお話、ありがとうございます!







2005/12/18(日) 03:12 | URL | ノジ母 #-[ 編集]
教えてくれた人
文章題を絵で書いて解きなさいと教えてくれた人は、
私も記憶にないです。
思い起こせば、たしか中学校の時に濃度の問題を考える場合は、
ビーカーの絵を描いてたような記憶がありますが、それは
自然とそうやって書いて整理するようになっただけで、
きちんと学習法として習ったものじゃないです。

大学にはいったあと、バイトで塾の講師をしていたことが
あるのですが、人に教えるときに「絵で描かせる」と説明
がとてもしやすいと感じたことがあります。

頭の中だけでやろうとすると、ぐるぐるまわってしまって
訳がわからなくなるんですよね。

同じことは、今でも結構あって、自分の考えを人に説明する
時に絵(フロー図・ラダリング図・ピラミッド)にします。
また、フレームワークといわれる枠組みで整理したりします。
筋道の組み立て(論理のくみたて)は、図にすると整理を
しやすいのです。

その意味で、
「文章題は絵をかいてみよう」
「数はこなさなくてもいいから、ゆっくり考えよう」
としっかり教えてくれる、このこだま先生のような教師が
もっと増えてくださるといいですね

今後、道草学習さんのサイトで、同じような問題をあげて
いかれるとのことで、今後もそれを利用していこうと
思っています
2005/12/18(日) 12:08 | URL | Hideki > ノジ母さん #JalddpaA[ 編集]
遅ればせながら
Hidekiさんのこの記事を見て
2ヶ月間、悩みに悩んだ結果<大げさ!
ちびちゅに「どんぐり」をさせてみることにしました。

まずは年中さん用から~
お絵描き好きなので喜んでいます。
ありがとうございました。
2006/03/02(木) 09:05 | URL | ちゅうママ #-[ 編集]
いろいろ試してみるのがいいと思います
私の記事なんかが少しでもお役にたてれば。。。

たぶん、
いろいろと試してみれば良いのじゃないかなっと
思うんですよ

どんぐりさんの勉強法だって、必ず良いとは限らないだろうしね

でも、「喜びながら」勉強するっていうのは、
とっても大切なんだいと思いますよ

ところで、HPにちょっとおじゃまさせてもらったんですが
ちびちゅちゃん、絵がすっごい上手ですね!
色使いといい、デッサンといい、
すごくいいです
その才をうまく、楽しく育ててあげたいですね!
2006/03/02(木) 20:27 | URL | Hideki >ちゅうままさん #JalddpaA[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://calin.blog22.fc2.com/tb.php/79-838ceecf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。