我が家の自閉っ子のマリオ(現在は青年ですが)の成長と、自閉独特の面白?話をお送りします。現在、 管理人がマリオの恩師と一緒に「ハッピー・クローバー」という障がい児・者を応援する会を作りました。障がい児・者の余暇を広げるためにいろいろな事にチャレンジしていきたいと思ってます。先々はマリオも手伝ってくれるといいな~

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またまた例によって補足というものを。。。
マリアンナは、月1回のカウンセリングという感じでした。
大体、私らから状況報告して、困ったこと・悩んでる事を相談するという形が多かったです。
そんな時、担当してくれた先生(とりあえずT先生としときます)は
「う~ん、そんなこと気にしなくても良いんじゃないかしら~」
「そんなことしなくても、良いのよ~」
と、のほほ~んと回答してくれた事が多かったです。
かといって、通り一遍な答えばかりかというとそうじゃありません。

話題が「躾」ということに及んだときです
「あまり躾とか意識しないほうが良いと思いますよ~」
と、いつもの調子の返事がきました。そこで私がつっこみを入れたんです
「だけど、今、躾けておかないと後々大変な事になるんじゃないですか?」

すると、T先生は、ふっと厳しい顔をして、毅然とした感じでこう応えたんです
T先生:「そのあたりはその人それぞれの考え方があるとは思います。
 だけどこういうお子さんには、余り躾ということを考えない方がいいですよ」

私:「でも大人になったら。。。どうなんでしょう…余り甘やかすのは…」

T先生:「最終的には親御さんでお決めになれば良いと思いますが、
 私の存じ上げてるお子さんで、20歳近くになってもトイレが独りでできない
 方がいらっしゃいます。でも、その子はとっても良い子なんです。
 親御さんととっても仲がよくって、いつも明るい子なんです。
 私はそれで良いと思っています」
 「今焦って他の子と同じようにしようと思わない方が良いんです。
 こういう子は歩みは遅いけど着実に成長していきます。
 それを焦って躾けようとするとかえって逆効果
 焦らなくっても良いんです」
 「この子が20歳になった時で勝負して下さい。
 どうかその時に、他の子(他のやり方をした・厳しく躾けた自閉症児)と比べて見て下さい。」

とても強い信念に裏付けられた言葉でした。

そうこうして何回か通ってるうちに、ふっと気がついた事がありました
ここはマリアンナの言葉の「治療室」なんです。
言葉が出ない、自閉症児のマリオに対しての治療室のはずです
だけど、マリオに対してこれといった治療をしてる訳じゃないんです
ずっと遊ばせて、様子をみてるだけ。

もっぱら、カリンの相談や悩みに対して、
「いいんじゃな~い」というようなやりとりをしてるだけなんです

そのうち、僕らが悩んだとき、壁にぶつかったとき、
T先生に相談したら、どんな返事がかえってくるか読めるようになってきました
でも、やはりT先生に言ってもらった方が心がやすらぐので、
最後のほうは「こう思うんですけど良いですよね?」「えぇ、それで良いんじゃないかしら」
というほとんど再確認してもらうという感じになりました。

最初こそ、大きな方向性を示す「羅針盤」「道しるべ」だったのですが
最後は私たち親の、いってみれば「飛び疲れた時に羽を休める止まり木」
みたいな存在になったんです。

そう、治療してたのは実はマリオじゃなく
私であり、カリンのほうだったんです。

自閉症児に対する親としてのあるべき姿を
考え方から、発想から、根本的に教えてもらってたんです

結果的に10年ほど前に、私の故郷へUターンすることになり、
当たり前ですが頻繁に相談に行けなくなってしまったんですが、
それでも何ら困ることなくやっていけたのは、
この時に「自閉症児の親」というものを教えてもらったからなんだと思うんです
そして、そこには自閉症児に対しては、やっぱり親がまずは一番に大切なんだ
というメッセージがこめられていたんかなと思います

残念ながら、このマリアンナの言葉の治療室は今はありません
でも、今でも私たち夫婦の拠り所ですし、
あの部屋に行ったらこんな事を言われるだろうな、
ということを想像しながら、日々のバタバタをこなしてきました

本当に、こころから、マリアンナに、T先生に
感謝しています。どうもありがとうございました。
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コメント
この記事へのコメント
よい話ですね
言葉の一つ一つが心にしみこんで来るようですね。
親としてあるべき姿・・・それがまず第一なんですよね。
自閉症児に限らず、すべての子どもに当てはまることなんじゃないかと思います。
2005/09/06(火) 00:27 | URL | 政道 #NUpTSsbk[ 編集]
レスありがとうございます
そうですね、何かマリオを通じて、いろんなものを私たち親は教わった気がしています
前にも書きましたが、私らにとっては初めての子供。「親」としては本当に試行錯誤。
そんな中で、自閉症児の彼からは、親というもの、をまず教わりました。
それと、彼を通じて、「価値観」も大きく変わりました。
ものの見方も変わった気がします(このあたりは、またまとめます)

いつか夫婦で話した記憶があるんですが、
弟…ルイージは本当にラッキーなやつだと
マリオがいなかったら、私ら夫婦は、こんな親になれなかったから
2005/09/06(火) 07:36 | URL | Hideki #JalddpaA[ 編集]
もがいてます。
たまたま通りかかり読ませてもらいました。自閉傾向3歳男児の父です。支援施設に通わせています。子も妻も頑張って成長してくれていますが、私自身が成長できていません。奥さんを支える上で心がけている事有りましたら教えてください。
2009/09/21(月) 23:20 | URL | nimono #-[ 編集]
Re: もがいてます。
しばらくアクセスできず、本当に今更でもうしわけないのです

そうですね、私たちは一番最初に夫婦の間で価値観がそろったことが一番大きかったと思っています。

お互いに今後も迷ったり悩んだりして、ブレることが何度もあると思いますが、そのときに立ち戻れる地点があることがお互いのすれ違いを防止する役目になっていると思うのです

あとは、人間ですので虫の居所がわるいときってあると思うのです。そんなときのちょっとした言動が、傷になってしまうことも間々あります。そんなときに、お互いにゆるしあう気持ちを忘れずにいようと思っています。

いつも家族が笑顔でいれることが一番大切ですもんね
2014/03/23(日) 21:11 | URL | Hideki #-[ 編集]
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